釈迦の遺骨を塔に納めて供養する僧侶の姿が描かれている。
飢えた母虎と七匹の子虎を哀れに思い、虎の餌食となるため高台から我が身を捧げ投げる釈迦の前世の姿が
段階的に描かれている。
雪山童子(釈迦が前生で雪山にて菩薩として修行していた時の呼称)が羅刹(鬼)の唱えている偈(仏の教え) を聞きつけ、続きの偈を得るため自らが羅刹の餌食となることを約束し残りの偈を得る。 そして得た教えを後生のために岩盤に書き写し、崖から身を投げ出したところ、羅刹が帝釈天(仏法守護の主神) に姿を変え落下する雪山童子を両手で受け止め童子の修行に対する真剣さを試したという物語が段階的に描かれ ている。
仏教世界の中心である海上に茸状に伸びた須弥山を表現した図。
山の頂上に聳えるのが帝釈天が住む喜見城で、中腹には部下である四天王の住む4つの楼閣が東西南北に
聳える。
下部中央には竜宮城があり中央には釈迦、その両脇には菩薩のような人物がみられ、釈迦が説法する様子
が描かれている。須弥山山腹には双竜が取り巻き須弥山を守護している。